質実剛健な「ザ ・アメカジ」というイメージがあるRED WINGを今風に履きこなすにはどうすればいいのか? ABC-MARTのファッション好きな若手スタッフをモデルに、スタイリストの齋藤良介がコーディネートを提案する。

1990年代のアメカジブームの時期には世の男性がこぞって履いたRED WINGのシューズ。当時はスニーカー感覚でラフに履かれ、特に「IRISH SETTER」は今では誰もが知っている大定番ブーツとなっている。しかし、一方で若い世代にとっては少し敷居が高く、縁遠い存在になっているようだ。

現代風にRED WINGを履きこなすとしたら、そこにどんな洋服を合わせられるのだろうか? ミレニアル世代とZ世代の狭間にいるスタイリストとしてファッションシーンを見据えている齋藤良介は、こう推察する。

「昔ほど〇〇系というファッション系統が明確にない今は、嗜好性が強いRED WINGのブーツであっても、若者ならニュートラルな感覚で使うことができると思うんです。だからこそ今回はブーツ中心でなく、彼らの普段の服装のテイストをベースにコーディネートを用意して、ニュアンス付けとしてRED WINGを活用できるようなスタイルを心がけました」

脱マンネリ! 固定概念を捨てるのがステップアップの第一歩

RED WINGを履いてもらう1人目のスタッフは、GRAND STAGE 渋谷店に勤務する吉野翔太さん。

RED WINGのシューズは『POSTMAN』と『OXFORD』を持っているという吉野さん。「以前、別の店舗で革靴の担当をしていたときに、RED WINGをサラリと履きこなしているダンディなお客様を目にすることが多く、そういった着こなし、履き方に憧れて購入したのですが……。まだまだ貫禄が追いつかないですね(笑)」。

シンプルで動きやすい格好が好きで、ワーク系やアメカジブランドの洋服を着ることが多いという吉野さんだが、自分の中でRED WINGの履きこなしの最適解に辿り着けていないという。

彼の話を聞いた齋藤は、そんな着こなしに関する悩みに対してコーディネートで答えた。

異素材ミックスのロングコートの中にジージャン合わせ、ボトムスはタックの入ったゆったりスラックス、そしてシューズはRED WING「IRISH SETTER 6″ ROUND-TOE(#8165)」をチョイスした。

齋藤いわく「確かにRED WINGはヘビーデューティで男臭い感じに履きこなせれば最高です。だけど若いうちはそこに執着せず、今からできる、今だからこそできる着こなしをすれば良いと思いますよ」とのこと。甘いマスクと183cmの高身長に恵まれた吉野に対して、アーバンスタイルを提案しつつワイルドな要素も付け足した。

1990年代に日本のストリートシーンで人気となったブラックのラウンドトゥ「#8165」。経年変化が楽しめる茶芯のレザー(ブラウンに染めた革の表面を黒く染色した革)もこだわりのポイント
RED WING IRISH SETTER 6″ ROUND-TOE (#8165)/¥42,240

「RED WINGにはデニムかチノパン、ワークパンツを合わせるものだと思っていましたが、キレイ目なスラックスだって良いんだ! と目からウロコが落ちました。また、普段履きしやすいかなと思って自分ではローカットのモデルを選んできましたが、パンツの裾とのバランスが楽しめるので6インチ丈のブーツも魅力的ですね」と吉野さんはスタイリングに感心しっぱなし。

トゥにボリュームがあるアメリカンなワークブーツは、パンツのシルエットを問わず使えるので意外と万能。特別なものだと思わず、まずはスニーカー感覚で気軽にチャレンジすることから始めたい。

ごついブーツでかわいいをつくる? 女性ならではのRED WING活用法

続いてRED WINGを使ったコーディネートに挑戦するのは大野雨音さん。

モード系ファッションに傾倒していたが、最近はシンプルでカジュアルな格好をすることが多くなったという彼女。撮影当日は、洋服好きであることをうかがわせるスタイリッシュな出で立ちでやってきた。

「お店でもプライベートでもスニーカーよりパンプスや革靴を履く機会が多く、秋冬はブーツも履くのですが、RED WINGはまだ手を出せていないんです。女性サイズも展開しているしカラーバリエーションも豊富、若いうちだからこそチャレンジしたい靴だとは思っているのですが、どういう服を合わせて良いのかわからず……」

マニッシュを通り越して無骨とも言えるRED WINGがハマるレディースのスタイルとはどんなものだろうか? これまた定番モデルの「6″ MOC-TOE」をチョイスした齋藤の提案を見てみよう。

「最近の傾向として、女性もパンツスタイルが主流。ワンピースとレイヤードして変化をつけるのは、程よくフェミニンに仕上がる着こなしとして定番化しつつあります。今回はブーツに合わせてアメカジの匂いを出すためMA-1を取り入れましたが、襟が抜けて袖がボマーになった、あくまでも今っぽいデザインのものにしています」

優しい雰囲気のあるスウェードの6″ MOC-TOE。このコーディネートもメンズ同様の考え方で、スニーカーを履くときのような「普段の格好+α」という感覚で組み上げたのだという。

フレアスカートから覗くのは、RED WINGの代名詞でもあるMOC-TOE。可愛らしい女性がごついブーツを履く、そのギャップにトキめくのは男性だけではないだろう
RED WING 6″ MOC-TOE(#8173)/¥45,870

「まず、周りのスタッフから『大野ちゃんっぽい!』って言われるくらい私の好みをおさえたコーディネートが用意されていたことに驚きました(笑)。そこに違和感なくRED WINGが馴染んでいることもとても勉強になりました」と、笑みをこぼす大野。

「RED WINGはモデルの秋元梢さんが愛用しているのもあって、エンジニアブーツにずっと心惹かれていたのですが、今回モックトゥの魅力にも気がつけました。色のチョイスも、なんとなく先入観でブーツを買うなら黒と思っていましたが、ベージュのスウェードもアリですね!」

若いときから履いているブーツは、掛け替えのない財産になる

RED WINGを使ったモダンな男女コーディネート。齋藤が今回提案したスタイルのポイントは、シルエットが今時なデザインなアイテムを選びつつ、ジージャンやミリタリージャケットなど、ポイントでアメカジに通じるアイテムを入れること。そうすることで、服と足元にまとまりを出すことができる。齋藤いわく「必ずしもアメカジで固める必要はない」そうで「自分の感覚でミックスを楽しむことが大切」とのことだ。

メンテナンスを怠らず、ソールが減っても張り替えることで10年、20年と履き続けることができるRED WINGのブーツ。普段の着こなしに取り入れることから始めて、気が付けば欠かせない相棒となっているはず。そしてそのころには、自分のスタイルを代弁してくれる存在となっていることだろう。

Profile

吉野祥太

・最近ハマってること
ダーツ
・今狙ってるシューズ
JORDAN 11 RETRO WAR0715 010BLACK/GYMRED
・一言
定番から珍しい靴まで取り揃えているので、流行りの靴をお探しの方はぜひABC-MART GRAND STAGE 渋谷店へお越しください!! お待ちしております!!

Profile

大野雨音

・最近ハマってること
新発売のポケットモンスター
・今狙ってるシューズ
季節的にもブーツが欲しいかなと思います。
・一言
寒くなってきましたね😊

メンズ Coordinate
コート/TOGA VIRILIS/¥90,200/TOGA HARAJUKU STORE
デニムジャケット/SEVEN BY SEVEN/¥49,500/Sakas PR
パンツ/¥37,400/TEÄTORA
その他スタイリスト私物

レディース Coordinate
ブルゾン/AVIREX/¥17,622/AVIREX 新宿店
ワンピース/FREAK’S STORE/¥5,900/FREAK’S STORE 渋谷
デニム/¥9,000/サンタモニカ 表参道
その他スタイリスト私物

問い合わせ先
TOGA 原宿店/03-6419-8136
Sakas PR/03-6447-2762
TEÄTORA/https://teatora.jp/
AVIREX 新宿店/03-5367-2013
FREAK’S STORE 渋谷/03-6415-7728
サンタモニカ 表参道/03-3498-3260

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