Story

Shoes × Culture

あなたの地域はどのシューズが人気? 全国調査―トレンドデータベース

Graphic Mai Goto
Text Momoko Naito

VANS「OLD SKOOL」やNIKE「AIR FORCE 1」など、根強い人気スニーカーやトレンドアイテムを数多く取り扱うABC-MART GRAND STAGE。発信されている人気スニーカーは、どの地域でも同じように売れているのだろうか。今回、全国のABC-MART GRAND STAGE 10店舗の販売データから地域ごとのトレンドを調査。自分が住んでいる地域のリアルなトレンドは何か、全国データと照らし合わせてみよう。

全国データ

全国に店舗を構えるABC-MART GRAND STAGEのなかから北海道から沖縄まで、10店舗をピックアップして、「モデル」「ブランド」「カラー」ごとに売れ筋トップ30位までを集計。普段履いているシューズはランキングに入っている? それとも意外な結果に? これまで明かされなかったデータを大公開。
(集計期間:2019年9月1日 〜 2020年2月29日)

2019年AWで最も売れたVANSの「OLD SKOOL DX」

売れ筋のモデルランキング結果を見ると、トレンドに左右されない普遍的な人気を誇るVANS「OLD SKOOL DX」が堂々の1位を獲得。次点にはジョーダンブランドの進化を思わせる「AIR JORDAN 1 MID」がヒット。ABC-MARTの中でもGRAND STAGEのみの取り扱いである「AIR FORCE 1 07」は、“ここでしか買えない”という付加価値がついて、3位にランクインした。VANSが1位を獲得したが背後からNIKE勢が追随する結果となった。

圧倒的な存在感を示したNIKE

ブランド別ランキングはNIKEがトップを飾った。モデル別ランキングで1位を獲得したVANSがここでは2位へとその座を明け渡す結果となった。NIKEのバリエーションの豊富さと高いファッション性がトップへと押し上げた理由だろう。3位にはCONVERSEが続き、以下はadidas、PUMAが並ぶ。後半の地域別と比較してもこの3ブランドのシェア率が高く、大多数から支持を集めている。

どんなコーディネートでも合わせやすいモノトーンが人気

まずは無難で合わせやすいモノトーンが上位を占める。「AIR FORCE 1といえば白」 「OLD SKOOLならまずは黒を持っておきたい」というように、モデルごとの押さえておきたいと思われるカラーがそれぞれ上位にランクイン。OTHERSの中には、ブルーやレッドなど彩度の高いカラーが食い込んでいるが、街なかで頻繁に見かけるカラフルなシューズは意外にも全体の一部の人たち、ということがわかるだろう。

地域別データ

地域別データでも全国データと同じく、「モデル」「ブランド」「カラー」からトップ30位を集計してグラフィック化。あなたの地域はどんな結果になったのか、全国や他地域と比較しながら見ていこう。
(集計期間:2019年9月1日 〜 2020年2月29日)

札幌だから売れるもっとも実用的なシューズ

全国データとはまったく違う結果が示された札幌。ブーツタイプで厚みがあるVANSの「MCKINLEY」が2、3位を獲得した背景には、雪が高く積もる北海道の地を快適に歩くためだといえるだろう。モデルランキングではCONVERSEの「ALL STAR」が1位ではあるが、ブランド別ではMCKINLEYの効果もあってVANSが1位を勝ち取った。道が整備された街なかではCONVERSEを、雪のある土地ではVANSという使い分けでスニーカーを楽しんでいることがうかがえる。

トレンドを発信する、嗜好の多様性

3位までランクインしたすべての色がブラックという東京。カラー別に切り取っても、8割がモノトーンで占めている。売れ筋モデルに偏りがないのは、多様な文化や嗜好が交差する東京ならではの結果といえる。他の地域の多くはローテクスニーカーが1位の中でNIKE「AIR JORDAN 1」のハイテクスニーカーが人気を博しているところを見ると、一歩先を見据えたトレンドを作り出していることがわかる。

実用とファッションでスニーカーを使い分け

名古屋ではスケーター愛用のVANS「OLD SKOOL」の2モデルが1位と3位にランクイン。意外と知られていないが、愛知県には多数のパークが点在し、スケート文化が根付いている。というのも、東京と比べると名古屋の中心地にはほとんど坂がないため、スケートを楽しみやすい環境にあるからかもしれない。とはいえブランドランキングを見ると1位がNIKEであることから、実用のVANS、ファッションのNIKEと読み解くことができるだろう。

見えないところにあった大阪らしさ

ブランドランキングでは名古屋と同様の結果となった大阪。カラーランキングを見てみると約半数がブラックと、意外? な結果が出た一方で、OTHERSの中に実はゴールドが入り込んでいる。このことから、大多数はトレンドを押さえているものの、流行に左右されない少数派が大阪の個性的な県民性を作り出しているのかもしれない。

福岡で一人勝ちしたCONVERSEの強さ

福岡で最も特徴的なのが、ブランドランキングで1位となったCONVERSEの存在。他地域のほとんどで1位の座をキープしていたNIKEは3位までランクダウンし、福岡の地でCONVERSEが根強い人気を誇っている。カラーランキングでは僅差でホワイトが多く、AIR FORCE 1やランク外のadidas「STAN SMITH」などホワイトが定番カラーであるモデルがシェアを大きく広げる結果に。

男女問わず愛されるAIR FORCE 1

モデルランキングでは他地域と異なりAIR FORCE 1がトップを飾った。沖縄の学生の間でAIR FORCE 1のホワイトを制服に合わせるスタイルが流行しているという情報もあり、それを裏付けるかたちに。3位にもレディースのAIR FORCE 1がランクインしていることから、性別を問わず愛されていることがわかる。カラー別で見てもホワイトをはじめベージュやグレーなど明るめの色が人気で、沖縄の温暖な気候ならでは、ということか。

地域ごとに見えてきた、独自のシューズカルチャー

いかがだっただろうか。寒冷な札幌でVANSのMCKINLEYに人気が集中したように、生活のためにマストなスニーカーが必須アイテムだったり、地方ではコーディネートをしやすいローテクモデルが親しまれていたりと、各地域で特色が出る結果に。今回は秋冬シーズンでの調査だったが、春夏シーズンではどのようなデータになるのか。今後も定期的に調査していくのでお楽しみに。

Related Story 関連記事