



Shoes × Culture
2022年2月に、今年最初のルックを公開したGRAND STAGE。現在、特設ページにてそのヴィジュアルの動画が公開中だが、今年は年間テーマに「One Asia」を掲げ、GRAND STAGEの店舗がある日本、韓国、台湾を舞台に、各国、各都市ならではの世界観を季節ごとに表現していく。今回はそれに先駆けて、台湾と韓国の現地のGRAND STAGEスタッフが語るストリート事情を伝える。今や世界から注目を集めるトレンドの発信地となっている両国の、最前線のファッションスタイルをチェックしていこう。

江南大路の様子
ドラマにコスメ、グルメ、音楽など、韓国カルチャーは日本のみならず世界中で大人気。現地のストリートでは今どんなファッションが流行っているのだろうか? 教えてくれたのは、GRAND STAGE江南本店のスタッフたち。韓国の首都ソウルのなかでも特に多くの大型ショッピングビルやブランドショップが並ぶ江南大路は、ファッション感度の高い若者が集うエリアだ。

GRAND STAGE江南本店の内観
「韓国で今トレンドになっているのは、ワンマイルウェアと呼ばれる、近所に行くようなリラックスしたアイテムを使ったファッションスタイルです。在宅ワークの浸透が影響して生まれたものだとされています。その文脈で、当店では男女ともにスウェットやジョガーパンツが人気です。ビッグシルエットがスタンダードになったこともあり、基本的にゆったりしたシルエットのものが好まれています。ジョガーパンツは裾がキュッと絞られているので、スニーカーとの相性が良いことも選ばれている理由だと思います」

GRAND STAGE江南本店のスタッフのコーディネート。ソックスに裾をインさせることで、全体のリラックスさのなかにメリハリを作っている

スウェット&デニムパンツのスタイルも、アメカジとは少し違う抜け感のある雰囲気だ
時世をよく表しているワンマイルウェアは自然体な雰囲気が特徴だが、一方である話題作の影響が新たなファッションスタイルを生み出しているという。
「最近韓国の女性のファッションに大きな影響を与えているのが、『STREET WOMAN FIGHTER』という女性ストリートダンサーがパフォーマンスを披露する番組です。社会現象といわれるほどにヒットした番組で、これによって派手めなストリート系のウェアが女性の間で人気になり、クロップトップなども流行しました」
ワンマイルウェアも『STREET WOMAN FIGHTER』由来のスタイルも、どちらも足元はスニーカーが基本だ。そんなトレンドがあるなかで、どんなスニーカーが人気を集めているのだろうか。
「2021年に売れ筋だったのは、例えばNew Balanceの『530』、『327』、『2002』。クラシックジョガー系のものを手に取る人が増えました。韓国でのNew Balance人気はここ数年伸びています。NIKEだと特に『DUNK』や『AIR FORCE 1』が売れましたね。VANSは『OLD SKOOL』なんかが人気ですが、これはあくまでファッションアイテムとしてです。韓国はまだスケートボードカルチャーがあまり浸透していなくて、スケーターの人口自体はまだまだ少ないようです。
カラーは、全般的に白や黒、グレー系がこれまでの定番でしたが、2022年はファッションのトレンドに合わせて、オートミールなどの少し明るめでナチュラル&オーガニックな雰囲気の色味が人気になりそうです」


ワンマイルウェア寄りなリラックスした雰囲気のアイテムに、NIKE DUNKを合わせたコーディネート
いまや韓国のトレンドは世界のトレンドでもある。その動向を担う存在である韓国の若者たちはとにかく新しいものに敏感で、誰もが「情報収集、そして自己発信」のサイクルを回しながら常に次なるトレンドを追いかけているのだそう。
「韓国の若者はInstagramやYouTube、TikTokで情報収集をして、自らも発信をするそのサイクルがとにかく活発です。それによってトレンドが多岐的になっていて、そのなかで混じり合うようにしてまた新しいトレンドが生まれています。わかりやすい例では、アウトドアやキャンプがブームになった流れで、アウトドア系のシューズにラン系のジョガーパンツを合わせた新しい着こなしも生まれています。2022年にどんな新しいファッションスタイルが生まれるのか、予想もつきませんね」

一方、台湾のストリートファッション事情については、首都台北のなかでも若者の街として栄える西門町エリアにある、GRAND STAGE台北漢中店のスタッフから話を聞いた。いわく、台湾の若者はファッションに関してとてもオープンなマインドを持っているのだとか。
「台湾では老若男女問わず、多くの人がファッションとしてタトゥーを入れています。タトゥー文化が日本や韓国よりずっとポピュラーで、ネガティブなイメージを持つ人が少ないようです。
また、台湾人は自国の伝統文化を大事にする一方で、アメリカや日本の文化を吸収することも大好きです。なので、街中ではスケートボードやバスケットを楽しんでいる男の子も多いです。ファッションもストリート系やスケーター系が人気です」

GRAND STAGE台北漢中店の内観
ストリート系ファッションがマス層にも浸透して、ワイドパンツにNIKE DUNKを合わせるようなスタイルが、今の西門町ではメジャーなのだとか。もう少しコアな層では、着丈が長めのTシャツの上にドロップショルダーのシャツを合わせたような、日本でもよく見かけるレイヤードスタイルが増えてきているらしい。かつて、台湾のファッションシーンは日本や韓国のトレンドから1年遅れているといわれていたが、SNSが普及したことで、今やそのタイムラグはなくなってきている。


GRAND STAGE台北漢中店のスタッフのコーディネート。NIKE DUNKとワイドシルエットのアイテムを合わせた、日本でもポピュラーなスタイル

ワイドパンツに古着系のトップスを合わせたコーディネート
売れ筋のスニーカーを見ても、日本や韓国で定番のアイテムが同じく台湾でも定番化してきていることがうかがえる。
「台湾の消費者は協調性と団結力があるので、その時々のトレンドが数字にあらわれやすいんです。誰かがシェアしたものを素直に取り入れる柔軟性があるというか。なので、特定のアイテムが突然売り切れたりすることは珍しくありません。
最近だと、New Balanceの『327』やCONVERSEの『CT70』が爆発的な人気でした。台湾はビジネスマンもほとんどスーツを着ないので、スニーカー需要は潜在的に高いのかもしれませんね。2022年はNew Balanceの『57/40』や『990』、『MR530』あたりの、日本でも定番のモデルにまで人気が及ぶんじゃないでしょうか」


New BalanceやCONVERSEを使ったコーディネート
いかがだっただろうか。SNSの影響でマーケットの新陳代謝が加速するなかで、ストリートファッションがグローバルに均一化する面と、ローカルに多様化する面、両方の側面が垣間見えたのではないだろうか。2022年も、東京、韓国、台湾、そしてアジア全体で新しいうねりが生まれそうだ。
もし韓国や台湾に旅行に行かれる際は、ぜひ現地のGRAND STAGEに寄って、その土地独自のストリートカルチャーを味わってみてほしい。
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