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Shoes × Fashion

フランスのデザインと日本の技術力が融合した、PATRICK別注モデルが限定発売!

Photography Wataru Yanase
Text Hiroshi Sato
Edit Keisuke Tajiri(TOIL)

東京の銀座2丁目に構えるフラッグシップストア「ABC-MART GRAND STAGE GINZA」。10月のオープン3周年を記念してPATRICKより別注モデルが限定発売。その普遍的でスタイリッシュなデザインは、従来のPATRICKファンだけではなく、銀座の街に暮らす人々をも魅了している。ここではPATRICKの歴史をおさらいしながら、銀座という街に寄り添うシューズショップが提案する、特別なPATRICKの魅力を紹介していく。

1892年フランスで創業し、日本の靴職人が受け継いだPATRICK

スマートなシルエットを描くアッパーと、高いクッション性を感じさせるソールの組み合わせが印象的なPATRICK。ヒールサイドに2本のラインが入るアイコンモデル「MARATHON」に象徴されるように、スポーティな印象の中に都会的なニュアンスを醸し出すラインナップが多くのファンを虜にしている。

西仏の小さな村“プソージュ”で1892年に誕生したPATRICKは、創業者のパトリック・ベネトーに由来するブランド名をいまに伝えている。現在ではマルセイユやリヨン、そしてPSGに代表される強豪クラブチームが数多くしのぎを削るフランスの地で、パトリック・ベネトーは早くからサッカーシューズの需要に注目。

PATRICKのスパイクは多くの世界的サッカー選手たちに愛用された

PATRICKは1980年代に活躍した世界的なサッカー選手のひとり、“将軍”ことミシェル・プラティニも愛用し、ユヴェントスの中心選手としてトヨタカップに出場するために来日したプラティニの足元を支えていた。その左足から放たれた“トヨタカップ史上で最も美しいシュート”はオフサイドの判定を受けてノーゴールとなったものの、ファンの記憶にPATRICKのスパイクとともに刻まれている。

そんなフランス生まれのPATRICKも、現在では兵庫県姫路市の高い技術力を誇る靴職人によってつくられている。古着屋などで見かけるビンテージ物ではない限り、店頭に並ぶPATRICKのスニーカーは全てMADE IN JAPANだ。国内において、年間で最も足数を販売しているショップは渋谷でも上野でもなく、銀座に存在する。

満を持してラインナップしたベージュ系の別注モデル

2020年10月16日、ABC-MART GRAND STAGE GINZAにて、同店の3周年を祝う特別なモデル、「G-MARATHON」と「G-PUNCH」が発売。PATRICKとのコラボレーションモデルは今回で3代目になる。PATRICKはキャラクターやアパレルブランドとのコラボレーションモデルを以前より展開してきたが、特定のショップに向けてスペシャルモデルをリリースした例は他にない。

インソールに刻まれたGINZAの文字は特別な存在であることの証
G-MARATHON GSG-005 MULTI/¥17,600

PATRICKを代表するMARATHONをベースにセレクトしたG-MARATHONは、インサイドとアウトサイドで異なるカラーのナイロン素材でコーディネートしたスペシャルモデル。アッパーを構成するナイロンとスエード素材の組み合わせは、レトロなランニングシューズらしさを演出している。

ベーシックでありながら普遍的なデザインは、長年にわたって多くのユーザーに愛されている

PATRICKのアイコンとなるヒールサイドのラインにはベージュとダークグレーのスエード素材を採用するとともに、シュータンには新規デザインとなる“銀座ネーム”をインプット。GINZAの刻印を施したインソールも、特別感を醸し出すディテールといえる。

同時に発売されるG-PUNCHは、若い世代からの人気が高い「PUNCH 14」がベースの別注モデルだ。PATRICKのアイコンである2本のラインが採用されておらず、より幅広いコーディネートに取り入れやすく仕立てられているのもポイントといえるだろう。

白のベースカラーで全体をまとめ上げ、異なる素材の組み合わせが存在感を演出する
G-PUNCH GSG-006 MULTI/¥20,900

アッパー素材には上質なソフトステアレザーを使用し、こちらもインサイドとアウトサイドは異なるカラーを採用。トゥキャップからシュータンにかけてはスエード素材を用いており、異素材の組み合わせながもバランスよくまとまった一足に仕上がっている。

オールドスクール系のスニーカーをパーツで異なるマルチカラーでコーディネートするのは現代的なスニーカーシーンのトレンドだが、その組み合わせをベージュ系で整えた上品さが他のスニーカーとの差別化に繋がっている。

PUNCHは2005年にラグジュアリーモデルとして誕生し、日本人のためにデザインされたシューズ

どちらもベージュ系のカラーパネルが印象的だが、実はABC-MART GRAND STAGE GINZAからも早いタイミングでベージュ系別注モデルの要望が伝えられていたという。街の生活に寄り添い続けるシューズショップと、伝統と流行のバランス感覚に優れるPATRICKがコラボレーションした特別なスニーカーは、銀座の街に気負うことなく溶け込む一足に仕立てられていた。ストリートスタイルではいつものお気に入りのスニーカーをまとい、ちょっと上品さをプラスしたいシーンでPATRICKは欠かせないパートナーになるはず。

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