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1917年に生産されて以来、長きにわたって愛されている「ALL STAR」。時代を超えた永遠の定番スニーカーである一方、長い歴史の中でさまざまなカラーバリエーションやデザインをまとい常に新鮮な表情を楽しむことが出来る。今回は2022年の干支である寅をテーマにした大胆な総柄モデル「ALL STAR J TG # HI」をリリース。新進気鋭のアンダーグラウンド集団として注目される新宿租界によるオリジナルダルマとともに、カルチャー、伝統、MADE IN JAPANがクロスオーバーした一足の魅力を掘り下げていく。
普遍的なスニーカーブランドといえば、CONVERSE。その定番と言えるのが「CANVAS ALL STAR HI」だろう。1917年にバスケットボール専用シューズとして生産されたブランドを代表するモデルは、完成された機能とフォルムゆえに、誕生から100年を超えた今も、世界中のあらゆる人、シーン、スタイルから支持されている。
スニーカーにおける永遠のスタンダードであり続けながら、シーズン毎に豊富なカラーバリエーションやデザインのモデルを発表している。今回、限定モデルとしてリリースされるのは、2022年の干支である寅をモチーフにした CONVERSEの歴史の中でも珍しい虎柄モデル「ALL STAR J TG # HI」だ。

伝統工芸のダルマとMADE IN JAPANのCONVERSEを虎仕様に
ALL STAR J TG # HI/¥18,700
日本のファッションシーンにおいて、虎は深い接点のあるモチーフだ。特にカルチャーとの結びつきは密接であり、スカジャンの定番刺繍のひとつとして龍や鷹などと並ぶ存在として定着している。レオパード(ヒョウ)も虎柄のひとつとするならば、ファッションのアクセントとして男女を問わず認識されていると言ってもいい。その意味において、虎柄は日本でも多数取り入れられているアニマルモチーフなのである。
スカジャンやライダースなど、いわゆる「ルード」と形容されるファッションは時代とともにトレンドを取り入れながら変化し、音楽や映画の要素を昇華しながら独自にアップデートされてきた。ルードは直訳すると、無礼、無作法といった意味であり、転じて不良、ワルのニュアンスで使われる。ALL STAR J TG # HI もルードファッションとの相性は抜群だ。

今回はこのルードなALL STAR J TG # HI の世界観を表現するために、タッグを組んだのは新進気鋭のアンダーグラウンド集団「新宿租界」。彼らのアンダーグラウンドな存在感は、SNSを中心にまたたく間に注目を集め、その影響力はファッションの世界にも広がり始めている。今年7月には、10〜20代を中心に支持を集めるストリートブランドSON OF THE CHEESEとタッグを組みプロダクトをリリース。灰皿や手焼きチンチロ茶碗&賽子セットといった、コアなファン層に届くニッチなアイテムも多数販売し、次々と完売させてきた。
そんなファッションシーンとも密接につながる新宿租界はオリジナルダルマ「極開運達磨」を一つひとつ丁寧に手づくりしている。グラフィックデザイナーやタトゥーアーティスト、サインペインターなどが絵師として参加し、彼らとともに一点モノのダルマに表現。表面はいわゆる虎柄、裏面には劇画タッチの虎がデザインされている。今回はペインターのKaname氏にALL STAR J TG # HI 仕様に虎柄のペインティングを施してもらった。現在の東京アンダーグラウンドシーンと日本のクラフトマンシップが融合した、唯一無二のビジュアルに仕上がった。

日本のクラフトマンシップという意味において、ALL STAR J TG # HI は日本製にこだわったMADE IN JAPAN仕様によってつくられている。 CONVERSE MADE IN JAPANについては以前の記事で詳細にわたって解説しているが、いくつかのポイントをおさらいしてみよう。
まず、通常モデルとのわかりやすい違いはシルエットに表れている。ラスト(木型)には80年代のものを採用し、シルエットはシャープな印象に。トウの形状は通常よりも小ぶりの半円型。コットン素材のシューレースを締めると美しいシルエットになるよう調整されている。シューレースを通すハトメも光沢のあるアルミにアップデートを施している点もさりげないディテールの変更だ。
トウスプリング(靴を水平な床上に置いたときのつま先の床面からの距離)を比較してみても、CONVERSE MADE IN JAPANは通常モデルよりも地面に近く反り返っていない。この接地面が多いフラットなフォルムは、デザインとしてクラシックな趣をもたらす。
洗練されたシルエットと上質な素材感で、こだわりを楽しめる。さまざまなディテールの積み重ねによって高められたデザインと機能、その結晶はヒールラベルの「MADE IN JAPAN」に表れている。

確かなクラフトマンシップに支えられたALL STAR J TG # HI 。虎柄のジャケットやパンツなどはちょっと気後れしてしまうという人には、ぜひワンポイント感覚でシューズに取り入れてみてほしい。2022年の自分自身を表現するアイテムとして、タイガーモチーフのALL STARを。