仕事中や移動中、そしてプライベートタイム。ひとりの時間にはいつも音楽が寄り添っている。自分の生活を形成する、9曲にして究極のプレイリストとは!? 第11回に登場するのは、洗練とLo-Fiをエクストリームに回遊するシンガーソングライター/トラックメイカーのAAAMYYY。サイケデリック・ロックバンドTempalayをはじめ、数々の次世代バンドで活躍する名シンセプレイヤーでもある彼女が、ソロアーティストとして醸成する極彩色なプレイリスト。“ありのままの自分”でいられる日常へと渡航するサウンドトラックがここに!

Scene.1 爆発

感情がぐるぐる沸々と渦巻くときがある。それはカンカン照りの天気で熱々になったコンクリートを歩いたせいかもしれないし、くだらないワイドショーを観て阿呆らしい見解に反吐が出そうになるからかもしれない。頭の中を覗けない他人と共存する狂気に慣れ切ってしまって、人間でいることに失望するときがある。そんなときに爆発系音楽で心を鎮めたり心肺蘇生を試みることがしばしばある。歪んだ爆音のギターが心の叫びを揉み消すと、心をまるごと大雨で洗われたようにスッと軽くしてくれる。

Scene.2 陶酔

精神統一のために音楽でメディテーションをすることがしばしばある。シンセサイザーから紡ぎ出るアルファ波をまぶたの背後に感じながら、しゅわしゅわと溶け合うようなシンバルワークや粒立った細かなビートに耳をくすぐられる。脳内を右往左往しながらエフェクティブに掻き鳴らされるギターと淡々と低体温をキープするベースラインに身体を預けたら、気張らないアンニュイさが筋肉の緊張を優しく解いていく。それを陶酔メディテーションと私は呼び、何も考えたくないときそれを愉しむ。

Scene.3 究極

爆発や陶酔と表裏一体であるが、最低限の楽器で成り立つガレージバンドのような音楽に究極を感じる。ファンシーな現代的DTM音楽では当たり前になった、機械的に揃った打ち込み画面から少し距離を置き、より人間的なシンプルさに立ち返ることは、装飾を脱ぎ去ったあとに残る自分自身をありのままに見つめるようなもので、聞こえる息遣いや部屋に立ち込める汗臭さまでも脳裏をかすめる究極の有体だと感じる。

Profile

AAAMYYY(えいみー)

1991年生まれのシンガーソングライター/トラックメイカー。2017年からソロ活動を開始。2018年6月からTempalayに正式加入、TENDREやKANDYTOWNのメンバー・呂布のサポートメンバー、多種多様なアーティストとのコラボレーション、モデル、楽曲提供、CM歌唱提供など、幅広い活動で注目を集める。2017年から2018年にかけてEP3部作『WEEKEND EP』『MABOROSI WEEKEND』『ETCETRA EP』をテープ&配信でリリース。2019年2月に1stフルアルバム『BODY』、2020年には配信シングル「HOME」、「Leeloo」、「Utopia」と立て続けにリリース。2021年8月18日(水)にワーナーミュージックより2ndフルアルバム『Annihilation』をリリースした。

Instagram @amy0aaamyyy

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