Story

Shoes × Culture

“究極の9曲”プレイリスト一十三十一がセレクトする「クールで甘くスパイシーなトーキョーサマータイム」

Text & Selection Hitomitoi
Illustration Yusuke Saito
Edit Hayato Narahara

仕事中や移動中、そしてプライベートタイム。ひとりの時間にはいつも音楽が寄り添っている。自分の生活を形成する、9曲にして究極のプレイリストとは!? 記念すべき第1回は、“シティポップの女王”こと一十三十一が登場。日常生活と楽曲制作の密なる関係を彩る彼女のプレイリスト、大公開。

Scene.1
Cookin' エキゾなグルーヴがもたらす、料理のスパイス

美しい音楽は美しい身体に宿ると信じてるので、食事と運動はいつも大事なのですが、これが制作期に突入すると私さらにそれ、加速する傾向です。キリッ。とゆうわけでまずは、食事編。とゆうか、クッキング編。2020年は2月末から制作ごもりを開始したのですが、そこに外出自粛のステイホームが重なっていまだかつてない“極ごもり”となったそんななか、素敵な音楽をかけながら料理する行為が、いかに癒しであり、リフレッシュであり、また新たなるエナジーをチャージできるチャンスなのかってことについて再確認しまして。とゆうのも私そもそもおいしいもの大好きで、おいしい外食も大好きで。そう。制作中の素敵な外食はリフレッシュには最適で。とても重要で。

でも外出自粛のためそれができないこのストレス一体どうすりゃいいの?? 最初はそんなでしたが、そういえば料理するのも大好きなことを、ステイホーム中の食欲のかたまり小6男子(息子)に毎日3食作り続けることによって思い出され、また私のストイック飯では到底追いつかないため彼の食事は彼の食事で別に準備するとゆう、このまったく別ジャンルのダブル調理ミッションが、慣れてくればくるほどそこにはまた深い面白みがあることに気づき、丁寧に料理に向き合うことで、このカオスな“極ごもり制作期”を楽しんでるところです。それには流れる音楽も重要。ちょっとやっぱり踊れるくらいのやつがおいしく仕上がりそう。

Scene.2
Walkin'
“徒歩ハイ”へいざなう、限りなく透明なビートミュージック

時間が許される限り基本徒歩で移動したい私ですがそれがなかなか時間に許してもらえず、よって徒歩は結構贅沢行為です。歩きながらどんどん研ぎ澄まされていく感覚が好き。とくに夜道ならこのまま永遠に歩いていられればいいのにと思う、何? これ徒歩ハイなの? 限りなく透明に近づいていくこの感じ。どこかの帰り道だったりで、例え予想外のハイヒールでも時間さえ許してくれるのなら全然大丈夫。初めての道とか知らない道ならなお良いし、え、嘘でしょ? みたいなマニアックな路地をナビが導くのも好き。

最近Apple Watchを人生に導入したらこれがまためちゃくちゃ快適で。えらい有能な秘書ついたみたいなそんな感じです。歩きながら覚醒していってどんどん湧き出すアイデアを腕に話しかけるだけでその音声を文字化してくれるの、すごくないですか。音楽も腕でコントロールできるし、運動量も測定してくれるし、紫外線量もわかっちゃうしってもうハッキリ言って手放せません。キリッ。さて、最近リリースされたXTALくんの新譜が最高にガツンとクリスタルです。浄化度がハンパないです。毎日の犬のお散歩では音楽聴きませんが、よく行く野趣溢れる公園のそのお散歩コースにもしBGMをつけるとしたらXTALくんが良いな良いな。

Scene.3
Relaxin'
ミニマルと旋律の狭間でメディテーション

ラスト瞑想編です。ディープにオフってセルフケアする時間は、制作中の一十三十一にも、母親としての私にも、ひとりの女としても、とっても大事。そうです。良い匂いなら全部許せるこれ本当。とゆうわけで、バスタイム&アフターバスタイムの至福時に聴きたいのはこちらの3曲。どれもアロマティックな良い香りを放っていそうでうっとりです。私のバスオイルコレクションは結構充実していて、その日のその気分や体調に合わせて調合します。

で最近のお気に入りは何周もしてベタにダマスクローズです。1日の混沌もこれで一気に気分はバラ色です。ちなみにモロッコ産のダマスクローズ。あー。マラケシュに行きたい。マラケシュのかぐわしい庭に心行くまで埋もれていたい。あんなに良い匂いのするミステリアスなとこ他にあるだろうか、ない。などと想いは馳せるばかり。ゆっくりお風呂に浸かってたっぷり保湿したら夜のストレッチへと、リリースにリリースを重ね、眠りの世界へ。この心身スーパーオフ時間が、明日の活力とクリエイトにつながると確信しています。キリッ。

以上、“究極の9曲”は、私の制作人生に欠かせない3つのテーマから選ばせていただきました。とゆうわけで、制作は引き続きます。またね。

Profile

一十三十一(ひとみとい)

2002年デビュー。“媚薬系”とも評されるエアリーでコケティッシュなヴォーカルでアーバンなポップスを展開。2012年リリースのアルバム『CITY DIVE』が時代をリードし話題に。以降、立て続けにコンセプチュアルなオリジナルアルバムを発表。各作品とも音楽専門誌年間ベストに選出されるなど、各所で高い評価を得ている。新世代のクリエイターからのラブコールも多く、コラボレーション多数。また海外からの支持も高く公演も積極的に行う。CM音楽やナレーション、小沢健二氏のコーラス、ネオ・ドゥーワップバンド「JINATANA & EMERALDS」ではリードヴォーカルを担当するなど、様々なフィールドで活躍中。



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