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Shoes × Culture

“究極の9曲”プレイリストtofubeatsがセレクトする「蒸し暑すぎる夏のために」

Text & Selection tofubeats
Illustration Yusuke Saito
Edit Hayato Narahara

仕事中や移動中、そしてプライベートタイム。ひとりの時間にはいつも音楽が寄り添っている。自分の生活を形成する、9曲にして究極のプレイリストとは!? 第2回に登場するのは、新世代トラックメイカー・シーンの旗手、tofubeats。うだる暑さを切り抜ける、スムース・サマーなプレイリストがここに。

Scene.1
by Bike 〜 都市を涼しげに走り抜ける、“平熱”ローファイ・ポップ

まさかこのままマスクをし続けたまま夏が来ちゃうのかな、なんて思っていたら本当にそうなりましたね。行動範囲の広がらないこんな時期なので、これらシチュエーションのなかに避暑地を入れたりして出かけたりすることも叶わず。自分が一番音楽をダラダラ聴く喫茶店にもまったく行かなくなりました。ただただ狭い範囲をいろんな乗り物でグルグル回っている自分のためのサウンドトラックを、乗り物別な気分で皆さまにお裾分け。

これまで急坂の上にしか住んだことがなかったので、最近になって自転車に乗ることが増えました。まぁ都内も坂は多いんですが、いろんな施設が密集しているので自転車でもそれなりに動けますね。空いた時間には、これまで店に丸投げだったメンテナンスとかも覚え始めたりなんかして。基本事務所に停めているこの自転車は、社用車として銀行や郵便局、近場の仕事のときに活躍していまして、何より制作が行き詰まっているときの気分転換に一役買ってくれていますね。ただ、自転車乗りながらイヤホンつけて音楽聴くのは危ないのでダメですよ。でも暑い日差しのなかを走り抜けていく、あの暑苦しくも涼しげな雰囲気にこの3曲はどうですか。

Scene.2
by Car 〜 身体で感じるディープなハウスビート・ドライビング

年始に「今年は中長距離のブッキングも多いし車にいっぱい乗ろう!」とタイヤを履き替えたのですが、都外にほとんど出なくなって早半年。ドライブできる時間は減りましたがそれでもやっぱり良いもんですね。昔は気分転換と称してすぐ高速に乗っていたことを思い出します。地元・神戸の湾岸線や、六甲アイランドのあたりから街を望む景色は本当に良かったです。だいたい海とか見てりゃあ気分は良くなってくるもんなんです。これは極論です。

今はマンションの外壁工事にも動じない防音ブースがありますが、当時は一人である程度の音量で音楽が聴ける場所ってレンタカーくらいでした。最近はクラブにも頻繁に行けるわけでもないですし、ドライブでもそんな長距離移動するということもないですから、身体で低音を感じられる貴重な時間のあいだにこれらの曲を味わいたいです。

Scene.3
by Walk 〜 スムース・エキゾチック・グルーブをまとう、優雅な街歩き

でも結局、移動の王様は徒歩。新しいスニーカーを気晴らしに買ってみたりしたはいいものの、全然歩いてなかったりしませんか? 例年より妙にキレイな靴で散歩できるならそれはそれで贅沢です。年始なんて銀座の街角でお気に入りのNIKEの「AIR MOWABB」がいきなり破れるくらい過酷なスケジュールで移動していたのに……(笑)。長い時間音楽を聴いたり、考え事をしながら散歩しているときほど優雅な時間はないでしょう。ただ好きな音楽を聴きながらダラダラ歩いているだけで結構幸せを感じられるのに、ゴロゴロしながら無駄なものをわざわざネットサーフィンしてテンションを下げているようじゃダメだなとも思ったり。UG Noodle氏による「キケンなうわさ」は「さあ 意味ありげなことをしよう」という歌い出し。暇なはずなのになんだかせわしないムードに絡めとられる前に、ゆっくりと自分のやるべきことをしたいですね。

Profile

tofubeats(とーふびーつ)

1990年生まれ神戸出身。中学時代から音楽活動を開始し、高校3年生のときに国内最大のテクノイベントWIREに史上最年少で出演する。その後、「水星feat.オノマトペ大臣」がiTunes Storeシングル総合チャートで1位を獲得。メジャーデビュー以降は、森高千里、の子(神聖かまってちゃん)、藤井隆ら人気アーティストと数々のコラボレーションや、ドラマ「電影少女-VIDEO GIRL AI 2018-」や、カンヌ映画祭のコンペティション部門に出品された映画『寝ても覚めても』の主題歌・劇伴を担当するなど活躍の場を広げ、これまでに4枚のアルバムをリリース。2020年は、3月にデジタルミニアルバム「TBEP」をリリース、9/4には「RUN REMIXES」をリリース予定。

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