NIKEからブルックリンのストリートアートにインスパイアされた「BROOKLYN SPLATTER」(ブルックリン・スプラッター)が登場。シンプルなスニーカーにデザインされたペンキやスプレーのスプラッターグラフィックは、現地で活動するアーティストたちのスニーカーを表現したもの。モチーフは街にあふれるミューラルアート(壁画)だが、その背景にはストリートアートから派生するブルックリンのシンボルも深く関わっていた。

モノトーンのスニーカーに、ブルックリンのカルチャーを表現

数多くのラッパーやアーティストを輩出しているニューヨーク・ブルックリン。特にブッシュウィックというエリアにはグラフィティが溢れ、ストリートアートが日常にある独自のカルチャーが根付いている。1970年代のブルックリンといえば治安が悪い街の代名詞のひとつだったが、2000年以降にニューヨーク市の再生プログラムなどのサポートを受けて街単位でリノベーションが行われ、かつてのダーティな街はクールで新しい街へと生まれ変わった。

ブッシュウィックの壁に描かれているミューラルアートの一部
Photo: Christian Mueller / Shutterstock.com

2012年には多くのアーティストを招き、空白の壁にグラフィティを描く「ブッシュウィック コレクティブ」がスタート。このアートプロジェクトは10ブロックにわたるエリアに拡大し、世界中から著名なアーティストが訪れて作品を描いている。グラフィティで埋め尽くされたストリートはアートシーンだけでなく、街づくりの新しいあり方としても大きな注目を集めている。

世界で最もクールな街の一つと呼ばれるブッシュウィックには数多くのミューラルアートが立ち並ぶ
Photo: Christian Mueller / Shutterstock.com

そんなストリートアートの街、ブルックリンからインスパイアされたコレクションがNIKEから登場。「BROOKLYN SPLATTER」はブッシュウィックのストリートアートにリスペクトを込め、ペンキやスプレーで思いのままに表現するミューラルアート(壁画)に着想を得ている。

NIKE BLAZER LOW ’77 BB/¥12,100

NIKE BLAZER MID ’77 BB/¥12,100

NIKE AIR FORCE 1 ’07 LV8 BB/¥12,100

夢中で創作活動に打ち込むアーティストの姿を表現

壁を目の前に製作するアーティストたちは服やスニーカーがペンキやスプレーの色まみれになることを気にしない。むしろ、それもアートのひとつだ。彼らのスニーカーにはペンキやインクが飛び散って、意図せずにカラフルなスプラッターグラフィックが表現されていく。この足元に生まれる偶然のアートこそBROOKLYN SPLATTERのモチーフであり、NIKEのオーセンティックモデルである「BLAZER MID / LOW ’77 BB」と、不朽の名作をネクストレベルに押し上げた「AIR FORCE 1 ‘07」にストリートアートのディテールを施した。

アッパーのカラフルなスプラッターグラフィック。ブルー、レッド、イエロー、ブラックがバランスよくレイアウトされている

ヒールカウンターのロゴも手書きのような遊び心のあるデザイン

シューレースにも散りばめられたスプラッターグラフィックがリアルな現場の雰囲気を醸し出している

すべてのモデルに共通するのは、アッパーのカラフルなスプラッターグラフィック。ペイントを表現したグラフィックが映えるよう、ベースカラーはモノトーンをセレクトしている。BLAZER MID / LOW ’77 BBにはブルー、レッド、イエロー、ブラックをバランスよくレイアウト。AIR FORCE 1 ’07 LV8 BBはシアンが滴り落ちるペンキのようにデザインされている。それぞれのシューズからはブルックリンの街中で、スニーカーが色にまみれても気にせずに、夢中で作品を仕上げるアーティストの姿がイメージできることだろう。

ブッシュウィックで実際に使われているペイントポット
Photo: Finnn / Shutterstock.com

また、キッズモデルも同時発売。オリジナルモデルのカラフルなスプラッターグラフィック、耐久性、クッション性、履き心地をそのまま再現したキッズバージョン。親子で揃えて着用できるのも嬉しいポイントだ。

NIKE BLAZER MID ’77 BB KIDS/¥7,150

アートで繋がるブルックリンのもう一つのシンボル

ブルックリンにはストリートアートに並ぶもうひとつのシンボルがある。それはNBAチームのブルックリン・ネッツだ。2012-13シーズンにニュージャージーからブルックリンにホームタウンを移転。現在はケビン・デュラント、カイリー・アービング、ジェームズ・ハーデンによる“ビッグ3”を擁し、今シーズンは悲願の優勝が期待されている。カイリー・アービングのシグネチャーモデルは最新作のKYRIE 7まで発売されている。今回は、「KYRIE LOW 4 EP」が新たにローンチ。バスケットシューズとしてはもちろん、タウンユースでも人気のモデルだ。

NIKE KYRIE LOW 4 EP/¥14,300

NBAは2017-18シーズンよりNIKEとジャージサプライヤー契約を結んでいる。それを機に登場した各チームのシティエディションは、それまでのホーム&アウェイモデルとは一線を画し、本拠地を置く都市のアイデンティティを表現した特別なユニフォームとして脚光を浴びている。ネッツも2020-21シーズンにシティエディションのユニフォームを発表し、そのモデルが名作入りを確実視されるほどの話題に。それもそのはず。なんと伝説のアーティスト、ジャン=ミシェル・バスキアからインスピレーションを得てデザインが施されているのである。

ブルックリン・ネッツのロゴとスタジアムが描かれたミューラルアート
Photo: Leonard Zhukovsky / stock.foto

バスキアといえばブルックリン生まれ、グラフィティ出身のアーティスト。その作風の特徴が「BROOKLYN SPLATTER」のアッパーにデザインされたブルー、レッド、イエローのトリコロールカラーである。そう、ただシンプルにブルックリンのストリートアートを表現したのではなく、アイコンとしてバスキアをオマージュしているのであろうか。ブルックリンの街に根付くグラフィティアートとバスケットボールのカルチャー、そしてBLAZERとAIR FORCE 1が往年のNBAプレイヤーたちの足元を支えてきた歴史的なモデルであることを踏まえると、BROOKLYN SPLATTERコレクションと今回のKYRIE 7発売の背景にはとても深く、奥行きのあるコンセプトが設計されていることがわかる。

ブルックリンのアーティストたちのように、自身のスタイルに欠かせないツールとして、これらのシューズを履いて創造的なライフスタイルを楽しんでほしい。このオマージュコレクションにとって、それぞれのスニーカーに現れる経年変化も大事な要素。スプラッターグラフィックと相まって、その人だけのミューラルアートが足元に表現されていくはずだ。

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