大人が憧れる大人とは? 周りから「大人だね」と褒められたことがあるだろうか? 評価を変えるのは、日々の少しずつの努力と工夫の積み重ね。カッコいい大人と認められるためのヒントとして、“50のコト”を伝授。

今回のテーマは、スニーカーブームの中で履きこなしに差をつけるために身につけたい、シューレースのテクニック。ファッションやライフスタイルの視点からシューレースの最適解を探るべく、名作映画の登場人物やアイコニックなアーティストたちを例に考えてみよう。

Case 25. モダンさと抜け感が絶妙なセレブの休日スタイル編

女性のファッションアイテムの一つとしても欠かすことのできない存在となったスニーカー。しかし、ほんの10数年前までは運動靴という認識が強く、スニーカーNGのTPOが多く存在していたこともまた事実。実際に、2009年にハリウッド女優のクリステン・スチュワートがレッドカーペットに黒のコンバースとミニドレスで登場した際には、賛否両論を巻き起こした。

そこからさらに遡ること10年前に公開されたロマンチック・コメディ映画『ノッティングヒルの恋人』に登場するハリウッド女優アナの足元もまた、当時としてはセンセーショナルでありながら現代のトレンドを先取りしていたかのようなスタイルだった。まぶかに被ったシャネルの黒いベレー帽、スラックスにオーバーサイズのレザージャケットを羽織り、黒を基調にまとめたシックな着こなしの足元に選んだのは、VANSの「OLD SKOOL」。

クールで洗練された印象を与えるアナのファッションを今風に真似るなら、シューレースの結び方をアレンジして、よりシャープな印象を持たせてみよう。

網目のような仕上がりになる「ハッシュ」は一見複雑なクロスだが、プロセスはシンプル。一段目をアンダーからスタートしたら、斜めふたつ上のホールにオーバーで通す。次に斜めひとつ下のホールからアンダーで出して、そこからは斜めみっつ上のホールからそのひとつ下のホールへと、オーバーとアンダーを交互に繰り返して編み上げる。間隔をあけて編んでいくことで、フラットでこなれた印象に仕上がるので、いつも履いているスニーカーの気分転換にもおすすめしたい。

Case 26. どんな苦境にも立ち向かう冒険家スタイル編

たかがシューレース、されどシューレース。結び方次第でファッション性だけでなく機能性を向上させることもできる。想定できる状況に合わせた結び方も覚えておきたい。

映画『ライフアクアティック』に登場する海洋探検隊チーム、ズィスーのメンバーたちは、真っ赤なビーニーとadidas Originals「ROM」のカスタムモデルがトレードマーク。ウェス・アンダーソン作品ならではの色鮮やかでアイコニックなファッションは観ていて楽しいが、海の荒波に揉まれ、なぜか銃撃戦までも繰り広げてしまう破天荒なスタイルの彼らには、少々頑丈さが足りないのが気になるところ。

そんな彼らには、アスリートたちも使用する「ダブルアイレット」がおすすめ。残りホール2つの所まで好きな方法で編み上げたら、それぞれ斜め上にアンダーで通し、そこから真上のホールにオーバーで通す。表面にできた輪っかの間に紐をクロスさせて通し、そのまま結んで完成。さらに強固さを求めるなら最後の結び目を「イアンセキュアノット」に変えてみるのもおすすめ。一度結んだら、左右の紐を二つ折りにし、その折り目の部分を結び目うえにできた輪っかに通して締める。このひと工夫で、ほどけ知らずの足元へと早変わりする。これらの結び方は、劇中に登場したケイト・ブランシェット演じるジェーンが愛用しているCONVERSE「ALL STAR」のようなスニーカーにも。ハイカットの場合は、締めすぎると脱ぐのが大変なので、適度なゆとりをお忘れなく。

Case 27. 個性際立つ、オールドスクールなヒップホップスタイル編

スニーカーを語る上で、1980年代のストリートカルチャーは避けては通れない。当時のBボーイやBガール、そして彼らに憧れるキッズたちの間ではPUMAやadidasのスニーカーがストリートファッションの象徴として君臨していた。そのブームを加速させた立役者として知られるヒップホップ・グループRun-D.M.C.のスタイルは今見ても鮮烈だ。ラップとロックを融合した音楽スタイルの先駆けとも言われるRun-D.M.C.だが、ここではヒップホップファッションの雛形をつくった独特なファッションセンスに注目したい。

adidasのジャージにLEEのデニム、黒のベロアハットに靴紐のないadidas「SUPERSTAR」が彼らの定番スタイル。普遍的なアイテムを独自の発想で、自らのシグネチャーとして昇華させた彼らの着こなしは今もなお伝説として語り継がれている。

80年代のストリートスタイルが再燃する今こそ、この紐なしSUPERSTARを現代風にリブートしてみるのはどうだろう。ステップは簡単。好きなバランスのところまでアンダーラップで紐を通したら、ホールの裏側でたま結び、紐の先はソールの下に隠しておけば適度なホールド感は残しつつも自分らしいSUPERSTARに変身する。男女問わず人気なオールドスクールなヒップホップスタイル。まずは、女性でも取り入れやすい足元からトライしてみるのはいかが?

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