大人が憧れる大人とは? 周りから「大人だね」と褒められたことがあるだろうか? 評価を変えるのは、日々の少しずつの努力と工夫の積み重ね。カッコいい大人と認められるためのヒントとして、“50のコト”を伝授しよう。

今回のテーマは衣替え。春を目前にポカポカとした陽気に誘われ、久しぶりに春物の服を引っ張り出したくなってきた今日この頃。今回は、しばらく仕舞い込む冬服をどう保管しておくべきか、また保管の前にどうケアしておくべきかなど、衣替えのコツについて考えてみたい。

Case 22. 服の冬眠、覚えておきたい基礎知識

これから半年間は寝かされることになる冬物の服。動物だって、冬眠する前には十分に腹ごしらえをして、ていねいに毛繕いしてからねぐらに引っ込む。それでこそ、心地よくぬくぬくと過ごせるというもの。

アウターであれば、例えば脇の下、襟の裏、フードの裏や中など、普段の簡易なブラッシングでは省いてきた箇所もブラッシングしよう。ちょっとしたホコリや汚れでも、少しでもカビや虫の栄養分となるものが生地の上に残っていては、虫食いや変色などのトラブルの原因となってしまう。同様に、ワインやコーヒーをこぼしたりしてついてしまったシミも、ここで寝かせてしまっては悪化する一方。クリーニングに出すなり、市販のシミ取りを使うなり、見て見ぬ振りをしないで必ず処置をしておこう。

もしもニットに毛玉がついてしまっていたら、こちらも仕舞い込む前に取っておこう。巷では、電池式の簡単な毛玉取り機も安く手に入るが、持っていなければT字剃刀でもいい。

フリース素材の服には、百円ショップでも売っているペット用ブラシをかけてみよう。潰れて固くなりかけていた表面が、プードル犬の毛のように“ふわもこ”に戻るので、オススメ。

コートなりジャケットなり、自重のある冬物は、ハンガーに吊るしている間に型崩れを起こしたり、肩の部分が伸びてしまうことも。少々値が張っても、しっかりと厚みのある立体的なハンガーを使おう。

ニット類は伸びやすくホコリを吸いやすいので、きちんと畳んでタンスや衣装ケースに仕舞おう。ウールには虫がつきやすいので、防虫剤も活用しよう。湿気も虫害やカビの原因となるので、クローゼットの中などに置く除湿剤などと併用するといい。

仕舞い込んだ服は次のシーズンまでそのままにせず、カラッと晴れた爽やかな日などにたまにはクローゼットを開けて風を当ててあげよう。

Case 23. 革靴やファーシューズの保管方法

冬物のシューズには、スムーズレザーだけでなくスエードやヌバック、ハラコ、ファーなど風合いや質感のあるものが多い。こちらも基本の基として、ていねいにブラッシングしてホコリを落とした後、しかるべきケアをしてから仕舞おう。

まず、シワや変形を防ぐためにも、また防湿・防臭効果の観点からも、シダーなど木製のきちんとしたシューツリーを入れよう。高価に思えるかもしれないが、もっと高いお気に入りのシューズを長く愛するために、と考えれば納得がいくはず。シューズ購入の際に、同時に揃えておくようにすれば間違いない。

よく買ったときの靴箱に仕舞い込む人がいるが、革は生き物だということを忘れてはいけない。通気の悪いシューズクローゼットの中で、さらに靴箱の中に仕舞い込まれてしまうと、窒息しながらさらにムレてしまう。しかも春の後はジメジメの梅雨が来ることを忘れるなかれ。最悪、次に引っ張り出した時はカビだらけという地獄絵図が待っていることも。

靴好きの皆さんにオススメしたいのは、「靴を見せる」収納。部屋の中でオープンラックに並べておけば、立派なインテリアにも。もちろん、ムレることもないからカビる心配もない。時々ブラッシングしてホコリを落としてあげるだけで良い。休日は愛靴を眺めながらコーヒーを一杯――なんていう、大人な時間を過ごしてみてはいかがだろう。

Case 24. 衣替えは断捨離のチャンス

服や靴は実用品であるとともに、その時々の自分の感性やライフスタイルを映す鏡でもある。買ったときはグッときたものでも、いま改めて見ると「……。」となるものは、衣替えの際に思い切って断捨離してみてはいかがだろうか。

そして秋にまた、アップデートされた自分の感性とライフスタイルに合わせて、新しいものを買う。すると気持ちもリフレッシュされて、自分のイメージチェンジにもなって、暮らしにも張り合いが生まれてくるというもの。

断捨離と言っても、ひと昔前は「まだ使えるものだけど捨ててしまえ!」というドラスティックでアンチエコなやり方が多かったが、いまはさまざまなフリマアプリやオークションサイトがある。自分には古くなったものが、他の誰かには新しいものとして受け入れられるかもしれない。そして、思い入れの深かったアイテムは、手放す前に感謝を込めて記念写真を撮ろう。そう、素敵な大人とは、人だけじゃなくモノも大切に愛せる人のことだと思うのだ。

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