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大人になるために知っておきたい“50のコト”vol.6 色で重ねる? バラでキメる? GRAND STAGE流、ギフト選びのコツ

Text Shigekazu Ohno(lefthands)
Illustration MITAINA PRODUCTION
Edit Kunihiro Miki

大人が憧れる大人とは? 周りから「大人だね」と褒められたことがあるだろうか? 評価を変えるのは、日々の少しずつの努力と工夫の積み重ね。カッコいい大人と認められるためのヒントとして、“50のコト”を伝授しよう。

今回は、クリスマスプレゼントにホームパーティや帰省時の家族への手土産など、何かとギフトを買う機会の多いこの季節にピッタリのトピックとして、プレゼント選びのコツを紹介したい。

Case 16. こだわり屋のあの人には、あえて「重ねる」戦法で

プレゼントの基本の「き」だが、贈り物が喜ばれるか否かはあくまでも相手次第。自分の「これ、いいでしょ?」を一方的に押し付けても、いいか悪いかを判断するのは、結局は貰い手側である。相手が何を好きで、どんなものを愛用しているかを事前によーく観察しておく、または周囲の人間にヒアリング調査してからでないと、ちっとも喜ばれない、または「それ、もう持ってました……涙」というドンかぶりの悲劇に見舞われることに。

ましてや、贈る相手がモノ選びにも一家言を持つ「超こだわり派」だとしたら。相手の好きそうなものをにわか仕込みで調べてみても「もう持っている」となる可能性は限りなく高くなってくる。

そこで! 喜ばれるプレゼント選びのコツのひとつとなるのが、趣味人相手には愛用品の「色違い」を贈るという方法である。そう、相手の好きなものに「重ねる」という考え方だ。

例えば、本人の愛用スニーカーの色違いを探してみよう。どんなブランドが好きでどのモデルを履いているかは、しばらくの間、気をつけて見ていたらおのずと分かってくるというもの。念のため、何かの折に「他の色は持ってないの?」と目を合わせずにさりげなく聞いておけば、さらに間違いないだろう。そしてこれはなかなかスリリングなのだが、家の玄関か居酒屋かどこかで、相手がスニーカーを脱いだ隙に、こっそりとサイズをチェックしておこう。無論、これも何かの折に、本人にさりげなく聞いておければ、それに越したことはないが。

お気に入りで持っている同モデルのものでも、色が変わればコーディネートの幅も広がるというもの。「ものにこだわりのある相手にこそ、色違いをプレゼント」というのは、サプライズにもなり、かつ失敗しない鉄板アイデアとしてぜひ覚えておいて欲しい。

Case 17. 自分ではなかなか買えないシューケアキットを贈る

Case 17. 自分ではなかなか買えないシューケアキットを贈る

スニーカーをこよなく愛するあの人に。自分ではなかなか買えない「一生モノ」となるような、しっかりしたシューケアキットを贈ろう。

スニーカー好きにありがちなのが、ちゃんとしたシューケア用品が欲しいと思っていても、お金ができるとついまた新しいスニーカーを買ってしまうというスパイラルに陥っていること。

シューケアキットの中身だが、それは例えばシューツリーやブラシ、ステインリムーバーやクリーム、ワックス、スペアのシューレースといった類いになる。スニーカーを買ったときに付いてくる布製巾着袋に代えて、旅行の際などに重宝するちゃんとしたシューバッグを贈るというのもアリだろう。

靴用のブラシだって、こだわれば1本で済ませられるものではない。実はその種類も毛の硬さの違う馬毛に豚毛、黒いワックス用の黒毛にクリア色のワックス用の白毛、さらにスエードやヌバック用のブラシなど、専用のものが色々とあるのだ。

いいものを探すなら、本格的な革靴を扱う店で選べば、まさに一生モノとして重宝してもらえそうな逸品が見つかるはずだ。そして贈った相手は、スニーカーを手入れするたびに、あなたのことを思い出してくれるに違いない。

Case 18. キザを恥じるなかれ。あえての「ワインとバラ」

大切な相手に、ことに恋人に花をプレゼントするのは、古今東西、永遠の定番である。最近では花のサブスクサービスが人気を集めるなど、気軽に花を贈る習慣も生まれつつある。

「花を贈るなんて、恥ずかしい!」という人も多いだろうが、恥ずかしいと感じるのは自分の心の問題だ。特に相手が女性の場合、花を贈られて嬉しくない人を探す方が難しいというものだ。そう、好意から人に何か素敵なことをしてあげる行為を「恥ずかしい」と思う必要などどこにもない。青年よ、胸を張って堂々と花を贈れ。「恥ずかしい」を乗り越えてこその「大人」への道であることを、ゆめゆめ忘れてはならない。

さて、大人といえばジャズ音楽にも「Days of Wines and Roses」(酒とバラの日々)という名曲があるとおり、愛と幸福の象徴でもあるバラとワインをセットで贈るのは、「花を飾ってもらって、よりロマンティックになったあなたのお部屋で、一緒にワインを開けて過ごしたい」といったメッセージになる。青臭い恥じらいを捨て、相手を思って贈り物ができる―そんな大人の男になるための「Giant Steps」(こちらもジャズの名曲のタイトル。「大きな一歩」の意味)として、大切なあの人に、クリスマスはワインとバラの花束を贈ってみてはいかがだろう。

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